肘・手首・手指の痛み
肘・手首・手指の痛みには、「筋肉・腱の痛み」、「関節の痛み」、そして「神経の痛み」があります。
「筋肉・腱の痛み」を引き起こす代表的な疾患
テニス肘・ゴルフ肘(上腕骨上顆炎)
肘の内側と外側に筋肉の腱がくっつく場所があります。この部位は、テニスやゴルフだけでなく、家事や育児による負荷でも炎症が起こりやすい部位です。炎症を抑える薬でも改善が認められない場合は、細い注射針を用いて行う抗炎症注射で治療を行います。
手首の腱鞘炎(ドケルバン病)
親指を動かす腱を包むトンネル状の腱鞘が擦れて炎症を起こす病気です。家事や育児の負荷で起こりやすいです(かくいう私も、子供を抱っこすることで起こりました)。炎症を抑える薬でも改善が認められない場合は、細い注射針を用いて行う抗炎症注射で治療を行います。
「関節の痛み」を引き起こす代表的な疾患
関節リウマチ
自身が持つ免疫が関節の細胞を攻撃することで関節の痛みが引き起こされます。適切な治療を行わないと、関節の破壊が進行し、指が変形してしまいます。
「神経の痛み」を引き起こす代表的な疾患
頸椎椎間板ヘルニア
首の骨(頸椎)同士の間にクッションとして挟まれている椎間板が神経を圧迫し、肘・手首・手指のしびれを引き起こします。診断するためには、MRIによって椎間板や神経の状態を確認する必要があります。
脊柱靭帯骨化症
首の神経(頚髄)の周りの靭帯が骨化して硬くなり、神経を圧迫する病気で、原因は未だに解明されていません。肘・手首・手指のしびれを引き起こします。骨化した靭帯自体はレントゲン(X線)検査で確認することができますが、どれくらい神経が圧迫されているかはMRIでないと確認できません。